13 妹の憂鬱、そして覚醒。

サハラ砂漠からマラケシュに帰って来た翌朝、

耳から目から鼻から砂が出てきます笑

そして少し風邪気味…。

相変わらずアザーンの音で起こされ、

ゆるりとベッドから起きて、中庭の可愛らしい

朝食のセッティングがしてあるテーブルに座り

小鳥のさえずりを聴きながらミントティーを飲んで、さぁ今日はどうしようか〜と妹と相談します。 

f:id:machu19821:20200513225447j:image

あんなに初日、来た事を心から後悔していた妹が、

「帰りたくない…」 と呟いた。

びっくりなんですけど。

楽しんでいるとは思っていたけど…。

 

次の日は午前中カサブランカに向けて出発だから

この日一日中でマラケシュを満喫しないと!

 

まずは妹のリクエスト、

マジョレル庭園へ。

実はマラケシュへ来てすぐに行ったのですが、

すごい人で入園するのに1時間くらいかかると聞き

パスしてまた来よう。という事でリベンジです。

あのイヴ・サンローランが愛した庭園。

f:id:machu19821:20200513231128j:image
f:id:machu19821:20200513231112j:image
f:id:machu19821:20200513231117j:image
f:id:machu19821:20200513231106j:image
f:id:machu19821:20200513231122j:image

この青が印象的で、マジョレルブルーと言うそう。

何処へ行ってもブーゲンビリアが綺麗です。

f:id:machu19821:20200513231506j:image
f:id:machu19821:20200513231513j:image

砂漠で、マジョレル庭園に行ったという

キャリアウーマンA氏に

「マジョレル庭園行こうと思ってるけど、どうやったー?」と聞くと

「まぁ、一回行ったらいいんじゃない?

日本の庭ってすごいんだなぁって思うよ」

と聞いていたけど、確かに同じ事思った笑 

けれど手入れがちゃんと行き届いてて、凛とした美しさ持つ日本庭園にはない、

色とりどりで情熱的だけれど不思議と落ち着く庭園で、それはそれで美しかったです。

サンローランさんが愛したのもうん、わかるよ。

けど、色々ややこしい人やったんかなぁ〜とも思う。

 

そんなこんなで、スーパーへお土産を買いに行ったり、色々歩き回って疲れたので

f:id:machu19821:20200513233522j:image

いったんリヤド(宿)へ戻って休憩してたら

風邪気味もあって、ベッドからもう起きれない…

夕方にハマムと言うエステに行こうと言う事になってたけれど、予約も取れてない…。

けど、疲れすぎて起きれない…。

ボーっとしている妹に、

「なぁ、ちょっと誰かにハマムのオススメ聞いてきてー、ほんで予約取ってきてー」

駄目だろうなぁ、1人で行けへんやろなぁ

大人しいから嫌っていうだろうなぁ〜と、ベッドに倒れながらダメ元で言うてみると。

 

「わかった!スタッフに聞いてくるわー」と妹。

 

え? 

行くんや…と、ビックリ!!

しばらく部屋でベッドに横になりながら待ってると、全然帰ってこない…。

 

大丈夫やろか…。

なんか違う所連れていかれたんちゃうやろか。

と心配してると、

戻ってきた!

 

「18時から予約、取れたでー!この近くで、

オマール(宿のスタッフ)と一緒に見に行ってきた!」

 

「おぉ、ありがとう…。」

なんか、妹が生き生きしている…。

人が変わった…。

 

マラケシュ最終日に覚醒した妹なのでした。

ハマムのチョイスも良かったよ。グッジョブ。

 

 

そしてマラケシュの夜は最後。

泣けてくる…。

もっといたいよーーー!!!

センチメンタルになりながら

ジャマエルフナ広場に繰り出すことに。

f:id:machu19821:20200517181818j:image

夜はいっそう賑やかになります。

あちこちで音楽が鳴ってて、アフリカにいるのだなあ〜と思わせてくれる独特な太鼓のリズムに鐘みたいな打楽器の音。

ずっと聞いていたくなる様な中毒性のある音楽。
f:id:machu19821:20200517181814j:image

遠目からこっそり撮影してると、

逃げる隙を与えない速さで暗闇から

「マダム??」といってチップを要求されます。

こんな暗いのに良く見えるなぁ!!

びっくりするわ。めっちゃ視力いいんやろうなぁ。きっと真夜中の真っ暗な中でも何かの角に足の小指ぶつけたり、何か踏んだりせずトイレいけるんやろうなぁモロッコの人。と感心してお心付を渡す。

 

屋台もたくさん出て、面白い客引きを常に受けます笑

嫌な人は嫌だろうなぁ笑

私は面白いから嫌いじゃない笑

でも妹は真面目で優しいから一人一人丁寧に断ってる……日が明けるわ!!!


f:id:machu19821:20200517181825j:image

綺麗な夜のフナ広場。

その昔は公開処刑場だったとか…ヒェ〜。
f:id:machu19821:20200517181822j:image

マラケシュ最後の晩餐はクスクスと

屋台で食べて大好きになったハリラ。

f:id:machu19821:20200517183523j:image

優しい優しい味で、ラマダン明けに食べるスープだそう。

5月だけど風が強く肌寒い夜に染み入る優しい味。

ほっこり…美味しい…。

 

 

 

 

 

注)2018年5月の旅です。