14 グッバイ・マラケシュ。ハロー・カサブランカ。

この日でマラケシュとお別れです。

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朝、リヤドで朝食を取り、

あぁ…この大好きなリヤドともお別れかぁ…と

本当に名残惜しい。とリヤドのスタッフのおじさん、オマールに煎れてもらったミントティーを飲みながらしみじみしていました。

オマールの煎れてくれるミントティーが一番美味しかったなぁ。

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オマールに、「オマールのミントティーが一番美味しい!」と伝えると、

伝わったのか飲み干すたびに入れてくれる…。

入れてくれたら飲まないと失礼だよねと残さず飲むとまた入れてくれる無限ループに突入。

生真面目な日本人気質とモロッコの優しい人気質がミントティーのわんこそば状態を生み出してしまった。

 

優しくてちょっとシャイで無口なオマールさん。

観光から帰ってくるといつも、「おかえり」と

ドアを開けてくれてミントティーを煎れてくれました。

多分英語があまり通じないのだけれど、私達が何を求めているか考えてくれていました。ありがたい。

サハラ砂漠のツアーへ行く日、朝早い出発だったので、

前日にリヤドのスタッフから「朝食どうする?」と聞かれたので、「朝早いからいいよ!」って言うと

スタッフが「大丈夫だよ!簡単なものしかできないけど作るよ!オマール大丈夫だよね?」とオマールに言った時、

ちょっと嫌そうな顔をしたオマールを忘れません笑

 

「今、めっちゃ嫌そうやったよな笑」と妹と笑った笑

 

「ありがとう。本当に簡単な物でいいよ」と伝えた

けれど簡単な朝食ではなく、お腹いっぱい朝食を食べさせてくれました。ありがたかったなぁ。

 

スタッフの皆さんのお見送りを受け、オーナーと握手を交わすと「また待ってますよ!」と言ってもらえて、

感極まって

「I'll be back ! 」と言っていた。

まさかのターミネーター

言葉のチョイスが恥ずかしすぎた。

 

マラケシュからカサブランカは鉄道で移動することにしました。

駅まではリヤドが、タクシーというよりはハイヤーと言ったほうが良い様な、高級な車を用意してくれてて、運転手さんも黒のスーツにサングラスのイケメン。

 

車が発車すると、まぁまぁの音量でモロッコのポップなナンバーが流れてくる。

なんか泣かそうとしてませんか?というくらいの、しっとりバラード。

泣きそうになるわ!

 

車の窓からはマラケシュの景色がバラードと共に流れていく。

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見たい所や食べたい物、買いたい物、体験したい事がまだまだマラケシュにはあります。

絶対また来よう!!妹も激しく同意してくれました。あれ?初日嫌がってなかったか?

それが嘘のように姉妹で恋に落ちたマラケシュでした。

 

マラケシュ駅に到着。

駅も美しい!!

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チケットを購入しに窓口まで行く。

この瞬間が何故か一番緊張する!!小さい窓から座って待たれてる。後ろにも列がある。通じるかな?ちゃんと希望の列車が伝わるかな?早くしないと!といつも緊張します。

「カサ・ヴォヤージャーまで一等席、2枚」と伝えると、

まかさの一等席売り切れ。

二等で3時間。まぁそんなに変わらないだろうと二等席にしました。

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いざカサブランカへ向けて出発!

 

私達はゴロゴロ、ガラガラ大きなスーツケースを引っ張っていました。

二等の車両まで行くと、けっこう車両の入り口が高い!必死でスーツケースを持ち上げようとすると、

スッと男の人が来て、手で私達を止めるとスーツケースを持ち上げてくれました。

「メルシー!」と伝えると笑顔で去って行った…。

ジェントルマーーン!優しい。

そして、席についてからも棚に上げたりするのを、周りにいる男の人が、どの人も当たり前かのように手慣れた手つきで手伝ってくれる。

優しい。この国の人は優しい!!

 

さぁ3時間ほどの列車の旅の始まり♪

しばらくすると、隣にジェラバというモロッコの民族衣装を着た70歳ぐらいのおじいさんが座って来ました。

ふと目が合うと、

穏やかな笑顔で「 ça va? 」(フランス語で「元気かい?」)と言ってくれたので

自然と私も笑みが溢れ「 ça va !(元気だよ!)」と答えたら、

微笑みながら頷いてくれました。

そんな一言のやり取りですが、今でもおじいさんの優しい笑顔を思い出します。

 

ふと、妹の方を見ると寝ている。

おい海外の電車の中で寝るなんてスラれるぞ。

と思いながら窓の外を見ていると、

あれ、

トイレに行きたくなって来たかもしれない。小さい方。トイレないよねこの列車…。

あれ、めっちゃ行きたくなってきた…。

まぁまぁ揺れる…あぁトイレ行きたい!! 

そう思い出したらもう尿意は止められない。

しまった!ミントティー飲み過ぎたぁぁあ!!!

ミントティーわんこそば状態を死ぬほど後悔しました。

時計を見ると到着まであと2時間…。

気が遠くなる…。

 

ひたすら耐え忍び、あと一駅の所に来た!!!

隣のジェラバを着たおじいさんにチケットを見せ

「次の駅?」と聞くと、「そうだよ」と

よしっ!!なんとか耐え忍んだ。

駅のホームが見え始め、列車がスピードを落とし始めると降りる人は皆用意したり棚の荷物を下ろしだします。

私も棚の大きな荷物を下ろそうと立ち上がると、

隣のジェラバおじいさんも立ち上がり、私の大きなスーツケースを下ろそうとしてくれる。 

ビックリして「大丈夫!大丈夫!私がやるよ!」とジェスチャーすると、

ジェラバおじいさん、それを手で制止して笑顔でスーツケースに手を伸ばした。

 

え!無理だよ!!重いよ!!!

 

と心の中で叫んだと同時にジェラバおじいさんが 

 

棚から私のスーツケースを耐えられず落とした。

 

だよね笑 

 

思わず2人で笑う。

 

「メルシー!」とお礼を伝えて、優しいジェラバおじいさんとお別れしました。

 

私には時間がない!!

トイレを探すもなかなか見つけられなーい!!!

気がつくと改札を出てしまってる!!

トイレどこー!?

もう一歩も歩けない!!と呆然と立ち尽くしてると

タクシーのおじさんが

「どこ行きたいの?」と声をかけて来た。

「トイレ!トイレに行きたいのーー!!!」

と言うと、タクシーのおじさん

「おぉ!そりゃ大変だ!こっちだ!ついて来い!」と私のスーツケースを押して小走りで改札を突っ切ってホームまで案内してくれた。

え?いいの?切符もってないのに。

まぁそんな事この際どうでもいいか!!

 

無事トイレを済ませて再び改札を出ると、さっきのタクシーのおじさんがいたのでお礼を言い、ホテルまでお願いする事にしました。

車まで行くと、ルパン三世が乗る車みたいな小さい可愛らしいタクシーで、私達の大きなスーツケースはルーフにロープで固定されました。

 

車が走りだし、カサブランカの街が車窓から見えて来ました。

 

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カサブランカはモロッコ最大の都市で、商業や金融の中心だそう。

ここが映画にもなったカサブランカかぁ〜!

 

 

荷物を持ってくれたり、トイレに連れて行ってくれたり笑

ロッコの人達の優しさを感じた日でした。

 

という事で、カサブランカこんにちは!

よろしくお願いします!

 

 

 

 

 

注 2018年5月の旅の記録です。