8、イスタンブールで朝食を
イスタンブール4日目。
この日の夕方、いよいよドバイに向けて出発します。
それまでに行きたい所に行ってしまわないと!!
時間が足りな〜い!!!
一方、先にドバイへ飛んで行ったA氏はと言うと、極寒のイスタンブールから暖かいドバイでビーチを満喫されているご様子。こっちは暑いよ〜!との事。良いな〜。
極寒と激熱・・・。果たして気温差に私の体はついていけるのか。心配になってきた。
意外と繊細なのよね私。
トルコは休日の朝食を大切にするそうで、ゆっくり起きて遅めの時間に、たくさんの量をゆっくり家族で食べるそう。
朝から、そのトルコ名物の朝食を食べるべくガラタ塔の近くにあるカフェまでやってきました。
イスタンブールのカラキョイ地区にあるガラタ塔は、ビザンチン帝国時代に灯台として建てられたもので、9階建のこの塔の高さは約70mほどで小高い丘に立っているため、展望台からはイスタンブールの街を一望できるそうです。
時間もないし、寒いので展望台は今回はパスしました。
ここまで来るのに結構、坂を登ります。そして、まぁまぁの向かい風・・・。
全然進まないし、前傾姿勢や体を斜めにして必死で朝食へ向けて前進する日本人。
2人やっとの思いで到着したのは、「Privato Cafe 」
奥のテラス席からはガラタ塔が見えるそうです。
寒いので私たちは店内の席に。
朝食のメニューはいくつかありましたが、一番人気のたくさん出てくるものに!!
小皿に少しずつのせたお料理がジャンジャン出てきます!
もう本当にどれも美味しい!
写真に写っていませんが、あとパンなどが、じゃんじゃか来ます!!
お腹いっぱい!!
イスタンブールにはたくさん朝食を出すカフェがあるので、今度はたくさんまわりたいです。
朝からゆっくり、じっくり食べる朝ごはんは幸せですね。
平日の仕事のある朝は、1分1秒を争う戦いで、ゆっくりじっくり・・・なんて程遠いけど、
休日の朝くらいは朝から美味しい物に囲まれて、こんな風にゆっくり食べながら一日の計画を立てたいなと旅先でいつも思います。
私は世界の朝ごはんを特集していた、とある土曜のあさの番組が大好きで、
私の夢は「世界の朝ごはん」という本を出す事です!笑
さて私たちには時間がありません!
行きたい所がまだたくさん!重たいお腹をひっさげて、登ってきた坂を転がる様に下っていきます。坂がすごい!!
遠くから見えるガラタ塔を背にして。この塔の麓に行ったのだから坂の勾配は分かって頂けるでしょうか?
次に向かったのがこちらスレイマニエ・モスク。
イスラム建築大好き、モスク大好きな私がイスタンブールで一番行きたかったモスクです。
スレイマニエ・モスクはオスマン帝国、第10代君主スレイマン1世によって建てられたもので、トルコ史上最高の建築家といわれるミマール・スィナンによる設計で1557年に7年の歳月をかけて完成されたそうです。
このミマール・スィナンの建築したモスクが私は大好きで、素晴らしいモスクをたくさん残しています。
この時代に生まれていれば、私は絶対スィナンに弟子入りしたことでしょう。
これまた見晴らしのいい小高い丘の上に建っています。
近くにはイスタンブール大学があり、妹と「イス大やな。」としょうもない事を言いながら強風に吹かれ坂を登っていきます。
すると一際立派な建物が出てきます。ついにやってきた!
スレイマン大帝の偉大さが伝わってくる様な佇まいに圧倒されます。
ドームが美しい。
建築家スィナンが密かに恋をしていたとされるのがスレイマン大帝の娘、皇女ミフリマー。
残念ながら結ばれることはなかったのですが、スィナンはミフリマーの名を冠したモスクを建てる事を命じられます。
今回そのミフリマー・スルタン・モスクには時間がなく行けなかった事が本当に悔やまれます。
あぁ〜見たかったなぁ〜スィナンの恋心が詰まったモスク。
まだまだ行きたい所がありすぎる!
と先にドバイに行っているA氏にメッセージを送ると、
「いいじゃん、ちょっとくらい後悔や行きたかった所を残す方が、また来ようってなるじゃん。満足なんてしない方がいいじゃんっ。よかったね〜。」
と。
ポジティブ!!
そうだね!!!
今回はスルーしないで心に留めておくよ。
と、ニューイヤーを迎えるためにドバイへ飛び立つのでした。