⑥妹の憂鬱
私は思いついたらチャッチャッと動きたい感覚派ですが
とにかくうちの妹は要領が悪く
スローペースなのです。良く言えば慎重派です。
そんな妹はモロッコに来た当初、
車や馬車やバイクにおじさんが四方八方から突っ込んで来て道も渡れないし、心の声が全部出たかの様な鳴り止まないクラクションにストレスを感じ
本当に死んでしまうのではないかと思ったらしいです笑
大袈裟なヤツ。
そんな彼女がオドオド道を歩いていたら
急に手を取られて、びっくりして振り返ると
イスラム教の伝統的な衣装に身を包んだご婦人が
掴んだ妹の手に何か書いてくるではありませんか!
あっヘナだ。
ヘナタトゥーだ。
頼んでもいないのに何か話しながらすでに書いている!
” サービス!サービス!”と言いながら書いてるけど
これ絶対あとでお金要求されるやつやん!
と心の中で思いつつ見守ってたけど、
スローな妹は” なんか書かれてる〜”と振り払おうとはしません。
” これ、絶対サービスちゃうで ”と言うてたら
案の定、めちゃ高いお金を要求してきた。
なんとか交渉して値下げしてもらいましたが
それでもボッタクられてしまい妹はまたテンションが下がり笑
私に騙されてモロッコについて来た事を本気で後悔してました笑
私はこのヘナおばさんの襲撃を
ヘナアタックと名付けました。