11 腕まくらと犬と嵐の砂漠の夜。

サハラ砂漠ツアー2日目

砂漠のど真ん中の宿泊テントに到着した私達は

テント裏の砂丘駆け上がりに挑戦!

f:id:machu19821:20190825105211j:image
f:id:machu19821:20190825105217j:image
f:id:machu19821:20190825105207j:image

まぁまぁ急勾配!

わたしは序盤でギブアップ笑

さすが女子大生。頂上まで行っておられました。

だんだん太陽が落ちていき、

そのうちに特大の月がでてきました!

f:id:machu19821:20190825200406j:image

f:id:machu19821:20190825183746j:image

f:id:machu19821:20190825183505j:image

砂漠と月…。なんとも幻想的です。

このサハラ砂漠ツアーで、降るような星を見るのを楽しみにしていたのですが、ご覧の通り

すごいまん丸の満月で、

月の光で本当に読書できるくらい辺りは明るく照らされていて、星があんまり見えなかったのが唯一の心残りです。

そして砂漠の民のベルベル人が夜ご飯に

タジンを作ってくれます。この旅でタジン死ぬほど食べます。ほぼほぼタジン。

タジン鍋は無水で作る料理で、水が貴重なこの土地ならではの知恵なのです。

日本って食のバリエーションが豊なんだなぁと改めて思いました。 

この日まぁまぁ夜から風が強くなりだし、

食べ物だって砂まみれ。

みんなで食べているタジンとクスクスは砂がたくさん入ってて笑

今砂漠にいるんだなぁ私…。とジャリジャリ言わせながら食べました笑

f:id:machu19821:20190825184501j:image

f:id:machu19821:20190825200300j:image

夕食を食べ終わると砂漠の民が音楽を披露してくれ色んな国籍の人が来て輪になって踊ります。 

その輪から離れて、1人夜の静かな砂漠をブラブラしてたら

砂漠の民(ネイマール似)が前から来て、

” 星を見に行かない? ”と誘われたのでついて行くと

真っ暗な砂丘を登り出しました。

流石にどこに行くのか怖くなって

”ねぇ戻らない?あまり遠くには行きたくない”と

伝えると ”OK” と言って

テントの近くの絨毯がひいてある所に案内してくれました。

” 僕はここで寝転んで星をみるんだよ。さぁ君も ” 

的な感じでネイマールの横をあけてくれたので

横になると、なんと腕まくらをしてくれました笑

しばらくネイマールに腕まくらをしてもらいながら無言で空を見てたのですが、

強風と満月のお陰で星もそんなに見えない…。

そして全身砂まみれ…。

ちょっとこの状況が笑けてきて、

” ごめん。やっぱりテントに戻るわ笑 ”と言って

テントに戻りました。

危ない。この夢のようなロマンティックな状況

恋に落ちてまうやつやーーん!笑

 

私達のテントはバスから一緒の日本人女子4人と

あとは新婚旅行中の日本人夫婦の計6人でした。

皆んなでおしゃべりしていると、私達のテントに

一匹の子犬が入ってきて 私達に遊べとばかりに

戯れてきます。この犬は砂漠の民が飼っている犬で

人懐っこい可愛い犬なのですが、大丈夫?狂犬病とか…。ワクチンって打ってるんかな?

と不安を覚えた矢先に甘噛みされた!!笑

動物好きの妹もさすがにひいてる笑

犬を飼い主の元に返すと、夜も更けてきたので

就寝する事に。

いよいよ風が強くなってきてテントそのうち飛んで行くんじゃないかと思うくらい!

けれど疲れているので寝れるんですね。

どれくらい寝たかわかりませんがしばらくすると

 

ドスっ!

(いたい…。)

ドスッドス!

(いたい…。?)

バタンバタン‼︎バタンバタン‼︎

何かに顔を踏まれた感覚とすごい風の音で目を覚ましました。

ふと見るとテントのドアが開いていて嵐のように

風と砂がテントの中に入ってきてます!

 

!!!!

げっ!!!

あの犬か!

 

だれか閉めてよ!と心の中で念じます。

そこの夫婦の旦那!男の人1人やん!閉めてよ!

と心の中で強く念じるも通じず…。

 

ちらっと横目で妹とその隣のキャリアウーマンを見るとドアの前で寝ていた2人におびただしい砂がかかっている…。

うそやん。この状況で寝てられるん⁈

キャリアウーマンA氏は100均で買ってきたと誇らしげに言っていたゴミ袋の様なサウナスーツを着て寝ている。

面白すぎる。

 

ドアを閉めるの私しかいないのか…。

めっちゃ嫌やけど仕方ない。

意を決して閉めに行くもテントの前に砂が盛り上がって開いたドアが閉まらない!

砂嵐の中1人テント前の砂を必死で掘り、

強風で閉まらないドアを必死で引っ張ってると

隣から犬か走ってきて、また入って来て、

また犬を戻して、また砂掘って、ドア引っ張って

また犬来て…!

終わらん‼︎‼︎

って叫んだ砂漠の夜でした。

 

翌朝、皆んなにその事を伝えるも知らなかったそうです。

ほんまかな…。

 

つづく!