1、世界の何処かで待ち合わせ

お盆休みが過ぎた頃だったか、

ロッコで知り合った旅友のキャリアウーマンA氏から、「冬休み何処か行かない??世界の何処かで待ち合わせしようよ〜」とメッセージが来ました。

 

世界の何処かで待ち合わせ…

 

な、な、なんて素敵な言葉だーーー!

本のタイトルみたーーい!!!

 

お洒落なセリフに完全ノックアウト。

さすが丸の内キャリアウーマン。

 

行く行くーー!と即答。

 

私達姉妹は、すっかりイスラム建築や文化の虜になっていたため、トルコはイスタンブールに行きたいと意見が一致しました。

A氏にプレゼンした所、ドバイのカウントダウン付きで了承してくれ、 

画して、私達は世界の何処か…アジアとヨーロッパの十字路、

イスタンブールで待ち合わせをする事になったのです!

またまた面白い旅になる事、間違いない!!笑

 

その旅の模様をお届けいたします♪

 

 

 

 

 

16 モロッコに恋して。モロッコ旅、最終回。

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長々とモロッコの旅の記録を書いてしまいましたが、総まとめとして、この旅で感じた事を書きたいと思います。

 

サハラ砂漠アラビアンナイトの様なイスラム建築に可愛い雑貨。いつか行きたいと

長年ずーっと、モロッコに憧れていました。

イスラム教の国は行った事がなくて、色々なニュースからも、少し怖いイメージがありました。

宗教の戒律も厳しそうだし、なかなかハードルが高かったのです。 

しかし勇気を振り絞って飛び込んだモロッコは、

本当に素敵な国でした!

訪れたゴールデンウィークマラケシュは、ブーゲンビリアやバラが咲き誇り、マラケシュのピンクと相まって、それはそれは可愛らしく華やかで歩いてるだけで幸せな気持ちなります!

 


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そして私が出会った人々は素朴で優しく、ピースフルな人ばかり。色んな人に助けてもらいました。

そりゃたまに、ぼったくられたり、お釣りをチョロまかされたりはしましたが笑

それは日本人の私からしたら微々たる値段で、

日本人はお金持ちに思われますから、

豊かな者は貧しい者に施しをする。という、イスラムの教えからなのかな??

旅行をする様な人は豊かな象徴なのかもしれません。

私は、めちゃくちゃな値段でなければ良しとしていました。

それが良いか悪いかは、人それぞれ旅の仕方や考え方によるとは思います。

 

そして、特に印象に残ってるのが、

男の人同士の仲の良よさ!

道端で知り合い同士が会うと、必ずと言っていいほど、熱い抱擁を交わし、ずーっとすごい大きい声で立ち話をしています。用事あったんじゃないの?仕事は?と心配になるぐらい笑

私、めっちゃ観察してました笑

カフェで喋ってるのも男の人同士が多かったし、

まるで日本のおばちゃんみたいで楽しそうでした笑

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ある時、スークと呼ばれる市場で買い物をしてて

値段を知りたかったので、お店の男の人に

「これいくらですか?」と聞くと、

「わからない。ぼくの店じゃないから。」と

 

え?じゃあ誰?あなた

 

隣の店の人でした笑

 

本当の店の人がお茶しに行ってる間、店番してるそう。

「もうすぐ戻って来ると思うよー。」だって。

そんなお店が何軒かありました笑

逆に誰もいない店だと、たいてい隣の店にいたりするのです笑  

 

そして値段交渉すると、

関西人お得意のしぶとい交渉をする私に、

「まいったなぁ〜、その値段で買えるなら、君はハッピーかい?」と言ってきた。

「うん!ハッピー!」と言うと、

「君がハッピーなら、僕も嬉しい!いいよ!」と笑顔で言ってくれました。

私の幸せを優先してくれるなんて、なんて優しいんだ!とびっくりした事がありました。

もちろん値切りNGな所もありましたが、基本スークは値段の表示はなくコミュニケーション次第。

時間はかかりますが、

そんな日本にはあまりない、ゆる〜い感じが、私には面白くも心地よくも感じました。

 

 

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ジャマエルフナ広場のガチャガチャした喧騒から、

リヤドの居心地のよさに、冒険心をくすぐる迷路の様な道。砂だけの美しい世界。

渇いた大地に咲く花々。

美しいイスラム建築。

彩り豊かなこの国にすっかり恋をしてしまったのです!!!

はぁ、モロッコが恋しい…。




そして、生まれて初めて旅友が出来ました!

サハラ砂漠ツアーで出会った、キャリアウーマンA氏!

私達姉妹と仲良くしてくれ、この旅を何倍も楽しいものにしてくれました!

ついに日本でも会い、そして海外で待ち合わせする仲になるのです。

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妹と私とキャリアウーマン。

 

 

 

最後に、

いつもモロッコの人に「何処から来たの?」と聞かれ、

「日本から来たよ〜!」と言うと、

「日本!遠いところからありがとう!モロッコを選んでくれてありがとう!!楽しんでね!」とたくさんの方に言ってもらいました。

 

選んでくれてありがとう だなんて。

 

感動しました。

こちらこそ、お邪魔してます。ありがとう!です。

 

ふと、海外から日本に来てくれる人を思い出しました。

私の住んでいる所は海外からの観光客が多く、

恥ずかしながらも、大きな荷物を持ってウロウロしてる人にイラッとした事もありました。

 

私だって大きな荷物抱えて、モロッコでの文化や習慣がわからず、迷惑かけたり、色んな人に助けられたじゃない!

と、ふと自分が恥ずかしくなり、モロッコの人の様に

「来てくれてありがとう!日本を選んでくれてありがとう!」と言えるようになりたい。

 

私達がモロッコに恋をしたように、

来てくれた人が日本に恋をしてくれたら嬉しい。

 

そして、高級ホテルにお茶しに行けば

「日本人は部屋の使い方も美しいんだ!美しい人達だね。」と大変、丁寧に対応してもらいました。

そんな先にいらした素晴らしい日本の方の顔に泥を塗らないように、日本を褒めてくれたモロッコの方を裏切らないように、これからも旅をしたいなと思いました。

どこの国であっても。

 

 

そんな事を考えれた旅でした。

 

 

 

今回はマラケシュサハラ砂漠と少しのカサブランカだけの旅になりましたが、まだまだ行ってみたい所がたくさんあります。

それは次回の楽しみにしておきます!

絶対また訪れたい国!モロッコー!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

注 2018年5月の旅の記録です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

15 日没する国モロッコ。

翌日の帰国するフライトの為の1泊だけのカサブランカ滞在です。

まず、カサブランカと言えば

ハッサン2世モスク!

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世界で一番高いミナレットと呼ばれる塔を有し、

大西洋に迫り出したように建てられた美しいモスク。

すっかりイスラム建築の虜になった私達は、ホテルのチェックインを済ませ荷物を置いてすぐに、このモスクへ向かいました。

このモスクはイスラム教徒じゃなくても見学できて、決まった時間に見学ツアーがあります。

そのツアーに参加する事にしました!

モスク内に入る際、女性は肩や脚、身体のラインが出ない服で尚且つ、頭には髪の毛を隠すスカーフは必須です。

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荘厳で美しいの一言です! 

 

モスクで礼拝をする時は、先ず手足を水で清めるそう。日本の神社と同じだ。

地下には大勢の人が手足を清められる所があります。

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繊細な細工のタイルやアーチが本当に素晴らしい!

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たまらない!イスラム建築ー!!

 

モスク綺麗やったなぁ!来て良かったよねー!と妹と話しながら次に向かったのは、

海沿いにあるモロッコモールという巨大複合施設。

映画館やブランドショップが沢山入ってます。

2人して砂漠やマラケシュとのギャップに少し戸惑う笑

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こんな巨大水槽があります。

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ZARA HOMEだってあります。

 

ロッコ最後の晩餐は

まさかのマクド…笑 

 

ロッコモールのフードコートが広くて何を食べていいかわからず結局まさかのマクド

しかも、なかなかハイテクなマクドで、巨大タッチパネルでオーダーをするという高度なテクニックを要する!

なんと、全くオーダーできない!!

何回やってもホーム画面に戻る…。何故だ…。

そんな時、中学生くらいの可愛らしい少年がやってきて、

「どれが食べたいの?」と英語で聞いてくれた。

すごい英語喋れるんや!!

「これ」と指を差すと

少年は「オッケー」とスラスラとタッチパネルを操りオーダーしてくれた!!

「サンキュー!」とお礼を言うと、

「君たちは日本人?ぼく日本大好きだよ!良い旅を!」と爽やかな笑顔で立ち去って行った。

なんてジェントルマンなんだーーー!!!

しかも日本を好きだと言ってくれてる!!

嬉しいなぁー。

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テイクアウトにして、大西洋が見える席で食べることにしました。

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味はほとんど日本と一緒で懐かしささえ感じる…。

これはこれで、ホッとする味だー!!笑

 

こうして、

日没する国、モロッコの大西洋に沈む夕日を見ながら、

ロッコマクドと共に締めくくったのでした。

 

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注 2018年5月の旅です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

14 グッバイ・マラケシュ。ハロー・カサブランカ。

この日でマラケシュとお別れです。

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朝、リヤドで朝食を取り、

あぁ…この大好きなリヤドともお別れかぁ…と

本当に名残惜しい。とリヤドのスタッフのおじさん、オマールに煎れてもらったミントティーを飲みながらしみじみしていました。

オマールの煎れてくれるミントティーが一番美味しかったなぁ。

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オマールに、「オマールのミントティーが一番美味しい!」と伝えると、

伝わったのか飲み干すたびに入れてくれる…。

入れてくれたら飲まないと失礼だよねと残さず飲むとまた入れてくれる無限ループに突入。

生真面目な日本人気質とモロッコの優しい人気質がミントティーのわんこそば状態を生み出してしまった。

 

優しくてちょっとシャイで無口なオマールさん。

観光から帰ってくるといつも、「おかえり」と

ドアを開けてくれてミントティーを煎れてくれました。

多分英語があまり通じないのだけれど、私達が何を求めているか考えてくれていました。ありがたい。

サハラ砂漠のツアーへ行く日、朝早い出発だったので、

前日にリヤドのスタッフから「朝食どうする?」と聞かれたので、「朝早いからいいよ!」って言うと

スタッフが「大丈夫だよ!簡単なものしかできないけど作るよ!オマール大丈夫だよね?」とオマールに言った時、

ちょっと嫌そうな顔をしたオマールを忘れません笑

 

「今、めっちゃ嫌そうやったよな笑」と妹と笑った笑

 

「ありがとう。本当に簡単な物でいいよ」と伝えた

けれど簡単な朝食ではなく、お腹いっぱい朝食を食べさせてくれました。ありがたかったなぁ。

 

スタッフの皆さんのお見送りを受け、オーナーと握手を交わすと「また待ってますよ!」と言ってもらえて、

感極まって

「I'll be back ! 」と言っていた。

まさかのターミネーター

言葉のチョイスが恥ずかしすぎた。

 

マラケシュからカサブランカは鉄道で移動することにしました。

駅まではリヤドが、タクシーというよりはハイヤーと言ったほうが良い様な、高級な車を用意してくれてて、運転手さんも黒のスーツにサングラスのイケメン。

 

車が発車すると、まぁまぁの音量でモロッコのポップなナンバーが流れてくる。

なんか泣かそうとしてませんか?というくらいの、しっとりバラード。

泣きそうになるわ!

 

車の窓からはマラケシュの景色がバラードと共に流れていく。

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見たい所や食べたい物、買いたい物、体験したい事がまだまだマラケシュにはあります。

絶対また来よう!!妹も激しく同意してくれました。あれ?初日嫌がってなかったか?

それが嘘のように姉妹で恋に落ちたマラケシュでした。

 

マラケシュ駅に到着。

駅も美しい!!

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チケットを購入しに窓口まで行く。

この瞬間が何故か一番緊張する!!小さい窓から座って待たれてる。後ろにも列がある。通じるかな?ちゃんと希望の列車が伝わるかな?早くしないと!といつも緊張します。

「カサ・ヴォヤージャーまで一等席、2枚」と伝えると、

まかさの一等席売り切れ。

二等で3時間。まぁそんなに変わらないだろうと二等席にしました。

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いざカサブランカへ向けて出発!

 

私達はゴロゴロ、ガラガラ大きなスーツケースを引っ張っていました。

二等の車両まで行くと、けっこう車両の入り口が高い!必死でスーツケースを持ち上げようとすると、

スッと男の人が来て、手で私達を止めるとスーツケースを持ち上げてくれました。

「メルシー!」と伝えると笑顔で去って行った…。

ジェントルマーーン!優しい。

そして、席についてからも棚に上げたりするのを、周りにいる男の人が、どの人も当たり前かのように手慣れた手つきで手伝ってくれる。

優しい。この国の人は優しい!!

 

さぁ3時間ほどの列車の旅の始まり♪

しばらくすると、隣にジェラバというモロッコの民族衣装を着た70歳ぐらいのおじいさんが座って来ました。

ふと目が合うと、

穏やかな笑顔で「 ça va? 」(フランス語で「元気かい?」)と言ってくれたので

自然と私も笑みが溢れ「 ça va !(元気だよ!)」と答えたら、

微笑みながら頷いてくれました。

そんな一言のやり取りですが、今でもおじいさんの優しい笑顔を思い出します。

 

ふと、妹の方を見ると寝ている。

おい海外の電車の中で寝るなんてスラれるぞ。

と思いながら窓の外を見ていると、

あれ、

トイレに行きたくなって来たかもしれない。小さい方。トイレないよねこの列車…。

あれ、めっちゃ行きたくなってきた…。

まぁまぁ揺れる…あぁトイレ行きたい!! 

そう思い出したらもう尿意は止められない。

しまった!ミントティー飲み過ぎたぁぁあ!!!

ミントティーわんこそば状態を死ぬほど後悔しました。

時計を見ると到着まであと2時間…。

気が遠くなる…。

 

ひたすら耐え忍び、あと一駅の所に来た!!!

隣のジェラバを着たおじいさんにチケットを見せ

「次の駅?」と聞くと、「そうだよ」と

よしっ!!なんとか耐え忍んだ。

駅のホームが見え始め、列車がスピードを落とし始めると降りる人は皆用意したり棚の荷物を下ろしだします。

私も棚の大きな荷物を下ろそうと立ち上がると、

隣のジェラバおじいさんも立ち上がり、私の大きなスーツケースを下ろそうとしてくれる。 

ビックリして「大丈夫!大丈夫!私がやるよ!」とジェスチャーすると、

ジェラバおじいさん、それを手で制止して笑顔でスーツケースに手を伸ばした。

 

え!無理だよ!!重いよ!!!

 

と心の中で叫んだと同時にジェラバおじいさんが 

 

棚から私のスーツケースを耐えられず落とした。

 

だよね笑 

 

思わず2人で笑う。

 

「メルシー!」とお礼を伝えて、優しいジェラバおじいさんとお別れしました。

 

私には時間がない!!

トイレを探すもなかなか見つけられなーい!!!

気がつくと改札を出てしまってる!!

トイレどこー!?

もう一歩も歩けない!!と呆然と立ち尽くしてると

タクシーのおじさんが

「どこ行きたいの?」と声をかけて来た。

「トイレ!トイレに行きたいのーー!!!」

と言うと、タクシーのおじさん

「おぉ!そりゃ大変だ!こっちだ!ついて来い!」と私のスーツケースを押して小走りで改札を突っ切ってホームまで案内してくれた。

え?いいの?切符もってないのに。

まぁそんな事この際どうでもいいか!!

 

無事トイレを済ませて再び改札を出ると、さっきのタクシーのおじさんがいたのでお礼を言い、ホテルまでお願いする事にしました。

車まで行くと、ルパン三世が乗る車みたいな小さい可愛らしいタクシーで、私達の大きなスーツケースはルーフにロープで固定されました。

 

車が走りだし、カサブランカの街が車窓から見えて来ました。

 

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カサブランカはモロッコ最大の都市で、商業や金融の中心だそう。

ここが映画にもなったカサブランカかぁ〜!

 

 

荷物を持ってくれたり、トイレに連れて行ってくれたり笑

ロッコの人達の優しさを感じた日でした。

 

という事で、カサブランカこんにちは!

よろしくお願いします!

 

 

 

 

 

注 2018年5月の旅の記録です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

13 妹の憂鬱、そして覚醒。

サハラ砂漠からマラケシュに帰って来た翌朝、

耳から目から鼻から砂が出てきます笑

そして少し風邪気味…。

相変わらずアザーンの音で起こされ、

ゆるりとベッドから起きて、中庭の可愛らしい

朝食のセッティングがしてあるテーブルに座り

小鳥のさえずりを聴きながらミントティーを飲んで、さぁ今日はどうしようか〜と妹と相談します。 

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あんなに初日、来た事を心から後悔していた妹が、

「帰りたくない…」 と呟いた。

びっくりなんですけど。

楽しんでいるとは思っていたけど…。

 

次の日は午前中カサブランカに向けて出発だから

この日一日中でマラケシュを満喫しないと!

 

まずは妹のリクエスト、

マジョレル庭園へ。

実はマラケシュへ来てすぐに行ったのですが、

すごい人で入園するのに1時間くらいかかると聞き

パスしてまた来よう。という事でリベンジです。

あのイヴ・サンローランが愛した庭園。

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この青が印象的で、マジョレルブルーと言うそう。

何処へ行ってもブーゲンビリアが綺麗です。

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砂漠で、マジョレル庭園に行ったという

キャリアウーマンA氏に

「マジョレル庭園行こうと思ってるけど、どうやったー?」と聞くと

「まぁ、一回行ったらいいんじゃない?

日本の庭ってすごいんだなぁって思うよ」

と聞いていたけど、確かに同じ事思った笑 

けれど手入れがちゃんと行き届いてて、凛とした美しさ持つ日本庭園にはない、

色とりどりで情熱的だけれど不思議と落ち着く庭園で、それはそれで美しかったです。

サンローランさんが愛したのもうん、わかるよ。

けど、色々ややこしい人やったんかなぁ〜とも思う。

 

そんなこんなで、スーパーへお土産を買いに行ったり、色々歩き回って疲れたので

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いったんリヤド(宿)へ戻って休憩してたら

風邪気味もあって、ベッドからもう起きれない…

夕方にハマムと言うエステに行こうと言う事になってたけれど、予約も取れてない…。

けど、疲れすぎて起きれない…。

ボーっとしている妹に、

「なぁ、ちょっと誰かにハマムのオススメ聞いてきてー、ほんで予約取ってきてー」

駄目だろうなぁ、1人で行けへんやろなぁ

大人しいから嫌っていうだろうなぁ〜と、ベッドに倒れながらダメ元で言うてみると。

 

「わかった!スタッフに聞いてくるわー」と妹。

 

え? 

行くんや…と、ビックリ!!

しばらく部屋でベッドに横になりながら待ってると、全然帰ってこない…。

 

大丈夫やろか…。

なんか違う所連れていかれたんちゃうやろか。

と心配してると、

戻ってきた!

 

「18時から予約、取れたでー!この近くで、

オマール(宿のスタッフ)と一緒に見に行ってきた!」

 

「おぉ、ありがとう…。」

なんか、妹が生き生きしている…。

人が変わった…。

 

マラケシュ最終日に覚醒した妹なのでした。

ハマムのチョイスも良かったよ。グッジョブ。

 

 

そしてマラケシュの夜は最後。

泣けてくる…。

もっといたいよーーー!!!

センチメンタルになりながら

ジャマエルフナ広場に繰り出すことに。

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夜はいっそう賑やかになります。

あちこちで音楽が鳴ってて、アフリカにいるのだなあ〜と思わせてくれる独特な太鼓のリズムに鐘みたいな打楽器の音。

ずっと聞いていたくなる様な中毒性のある音楽。
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遠目からこっそり撮影してると、

逃げる隙を与えない速さで暗闇から

「マダム??」といってチップを要求されます。

こんな暗いのに良く見えるなぁ!!

びっくりするわ。めっちゃ視力いいんやろうなぁ。きっと真夜中の真っ暗な中でも何かの角に足の小指ぶつけたり、何か踏んだりせずトイレいけるんやろうなぁモロッコの人。と感心してお心付を渡す。

 

屋台もたくさん出て、面白い客引きを常に受けます笑

嫌な人は嫌だろうなぁ笑

私は面白いから嫌いじゃない笑

でも妹は真面目で優しいから一人一人丁寧に断ってる……日が明けるわ!!!


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綺麗な夜のフナ広場。

その昔は公開処刑場だったとか…ヒェ〜。
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マラケシュ最後の晩餐はクスクスと

屋台で食べて大好きになったハリラ。

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優しい優しい味で、ラマダン明けに食べるスープだそう。

5月だけど風が強く肌寒い夜に染み入る優しい味。

ほっこり…美味しい…。

 

 

 

 

 

注)2018年5月の旅です。

 

 

12 そしてそれぞれの旅へ。マラケシュ帰還。

砂嵐は去り、

昨日の夜とは打って変わって

サハラ砂漠の静かな朝を迎えました。 

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朝のまぁまぁ早い時間に起こされ荷造りをします。

昨日の出来事を皆んなに説明するも

そんなに大変さは伝わらない…。

さぁ!これから朝日を見ながら帰路につきます!

帰りはラクダか車かチョイスできます笑 

車は別料金。現金で100DHぐらいだったと思います。

ラクダは1時間以上かかりますが、車は15分くらいとのこと。

即答で ” クルマ!”

ラクダちゃんごめん。

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砂漠の朝日ーーー‼︎

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感動的でした…。本当に地平線から昇る朝日!

何もない砂漠に太陽が登ってくる!大きな光に包まれ希望に満ち溢れた感覚に!

 

帰りはみんなで車のルーフに上がって

砂丘をジェットコースターの様に駆け抜けました!

めっちゃ怖いんですけどー!!

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最後に砂漠の民は日本人の私達に

TOYOTA ナンバーワン! 砂漠だって走るよ!日本は凄いね! ” と言ってくれました。

そういえば、いつかのタイ旅行でトゥクトゥクの運転手さんに言われた

” エンジン Kawasaki ナンバーワン!” を思い出した。

日本からこんなに遠く離れた場所で日本の製品が

活躍してる。凄いなぁ。

誇らしく嬉しいです!日本から離れて改めて日本の良さを知るんですね。

 

帰りはビューン!と砂漠の入り口のホテルまで

戻って来ました。帰りの早いこと!

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朝食を取り、ここでラクダからずり落ちたキャリアウーマンA氏とフランス留学中の女子大生Mちゃんとお別れの時が来ました…。

私達姉妹はマラケシュに戻りますが、A氏とMちゃんはフェズという街に向かうため別々のバスに乗ります。

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2日間で仲良くなったのでそれはそれは寂しかったです。

連絡先を交換し、お互いのこの先の旅の安全を祈り

さよならです。

その後の妹とマラケシュに戻る組みのバスに乗り

2日かけて来た道を1日で戻ります。  

前の晩 ほとんど寝れなかったのでバスは気絶に近い爆睡です。

 

フラフラになりながらもマラケシュに戻ってきましたー!

すっかり夜のマラケシュ。ただいまー!

マラケシュの宿は来た日とずっと同じリヤド(宿)にしました。

サハラ砂漠ツアーに行くにあたり大きなスーツケースをどうしようかと思っていましたが、

リアドの方が

戻ってくるからスーツケース置いてって良いよ!と快く言って下さったので身軽にツアーに挑む事ができました。

ただいまー!とリヤドのドアをノックすると、

スタッフのおじさん オマールさんが

” おかえり!サハラ砂漠はどうだった?” と出迎えてくれ、ミントティーを煎れてくれます。

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このオマールの煎れてくれるミントティーが一番大好き!

ホッとする…。

相変わらず激甘。けど、疲れた身体に糖分がしみるぅ〜!

荷物を片付けたりシャワーを浴びたりして

近くのジャマエルフナ広場に繰り出す事にしました。

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少し散歩して、やはり疲れていたので

すぐリヤドに戻りゆっくりすることに。

晩御飯は日本から持ってきたカップ麺を食べ、

懐かしいお出汁の味と匂いにホッとしながら

2人とも知らないうちに久々のふかふかのベッドで寝ていました。

 

あぁ、夢のサハラ砂漠はとても素敵な所でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

11 腕まくらと犬と嵐の砂漠の夜。

サハラ砂漠ツアー2日目

砂漠のど真ん中の宿泊テントに到着した私達は

テント裏の砂丘駆け上がりに挑戦!

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まぁまぁ急勾配!

わたしは序盤でギブアップ笑

さすが女子大生。頂上まで行っておられました。

だんだん太陽が落ちていき、

そのうちに特大の月がでてきました!

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砂漠と月…。なんとも幻想的です。

このサハラ砂漠ツアーで、降るような星を見るのを楽しみにしていたのですが、ご覧の通り

すごいまん丸の満月で、

月の光で本当に読書できるくらい辺りは明るく照らされていて、星があんまり見えなかったのが唯一の心残りです。

そして砂漠の民のベルベル人が夜ご飯に

タジンを作ってくれます。この旅でタジン死ぬほど食べます。ほぼほぼタジン。

タジン鍋は無水で作る料理で、水が貴重なこの土地ならではの知恵なのです。

日本って食のバリエーションが豊なんだなぁと改めて思いました。 

この日まぁまぁ夜から風が強くなりだし、

食べ物だって砂まみれ。

みんなで食べているタジンとクスクスは砂がたくさん入ってて笑

今砂漠にいるんだなぁ私…。とジャリジャリ言わせながら食べました笑

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夕食を食べ終わると砂漠の民が音楽を披露してくれ色んな国籍の人が来て輪になって踊ります。 

その輪から離れて、1人夜の静かな砂漠をブラブラしてたら

砂漠の民(ネイマール似)が前から来て、

” 星を見に行かない? ”と誘われたのでついて行くと

真っ暗な砂丘を登り出しました。

流石にどこに行くのか怖くなって

”ねぇ戻らない?あまり遠くには行きたくない”と

伝えると ”OK” と言って

テントの近くの絨毯がひいてある所に案内してくれました。

” 僕はここで寝転んで星をみるんだよ。さぁ君も ” 

的な感じでネイマールの横をあけてくれたので

横になると、なんと腕まくらをしてくれました笑

しばらくネイマールに腕まくらをしてもらいながら無言で空を見てたのですが、

強風と満月のお陰で星もそんなに見えない…。

そして全身砂まみれ…。

ちょっとこの状況が笑けてきて、

” ごめん。やっぱりテントに戻るわ笑 ”と言って

テントに戻りました。

危ない。この夢のようなロマンティックな状況

恋に落ちてまうやつやーーん!笑

 

私達のテントはバスから一緒の日本人女子4人と

あとは新婚旅行中の日本人夫婦の計6人でした。

皆んなでおしゃべりしていると、私達のテントに

一匹の子犬が入ってきて 私達に遊べとばかりに

戯れてきます。この犬は砂漠の民が飼っている犬で

人懐っこい可愛い犬なのですが、大丈夫?狂犬病とか…。ワクチンって打ってるんかな?

と不安を覚えた矢先に甘噛みされた!!笑

動物好きの妹もさすがにひいてる笑

犬を飼い主の元に返すと、夜も更けてきたので

就寝する事に。

いよいよ風が強くなってきてテントそのうち飛んで行くんじゃないかと思うくらい!

けれど疲れているので寝れるんですね。

どれくらい寝たかわかりませんがしばらくすると

 

ドスっ!

(いたい…。)

ドスッドス!

(いたい…。?)

バタンバタン‼︎バタンバタン‼︎

何かに顔を踏まれた感覚とすごい風の音で目を覚ましました。

ふと見るとテントのドアが開いていて嵐のように

風と砂がテントの中に入ってきてます!

 

!!!!

げっ!!!

あの犬か!

 

だれか閉めてよ!と心の中で念じます。

そこの夫婦の旦那!男の人1人やん!閉めてよ!

と心の中で強く念じるも通じず…。

 

ちらっと横目で妹とその隣のキャリアウーマンを見るとドアの前で寝ていた2人におびただしい砂がかかっている…。

うそやん。この状況で寝てられるん⁈

キャリアウーマンA氏は100均で買ってきたと誇らしげに言っていたゴミ袋の様なサウナスーツを着て寝ている。

面白すぎる。

 

ドアを閉めるの私しかいないのか…。

めっちゃ嫌やけど仕方ない。

意を決して閉めに行くもテントの前に砂が盛り上がって開いたドアが閉まらない!

砂嵐の中1人テント前の砂を必死で掘り、

強風で閉まらないドアを必死で引っ張ってると

隣から犬か走ってきて、また入って来て、

また犬を戻して、また砂掘って、ドア引っ張って

また犬来て…!

終わらん‼︎‼︎

って叫んだ砂漠の夜でした。

 

翌朝、皆んなにその事を伝えるも知らなかったそうです。

ほんまかな…。

 

つづく!